骨格診断がきっかけになったかは定かではないけれど、雑誌をはじめとした多くのメディアで“●●診断”というような企画を見るようになった。そういう類の企画名をみるたびに、骨格診断のすごさを再認識するわけですが、たくさんの“診断もの”のなかでも、私は骨格診断をとても信頼しています。だからこそこのメソッドを学び、より多くの方々にこのメソッドの便利さやをお伝えしているわけなのですが、このメソッドは、“その人の持って生まれた魅力を最大限に活かすファッションやヘアメイクを導き出すというだけでなく、その副産物として、不幸を導く“比較癖”の特効薬になると思っています。

 

  SNSが普及したことで、人と比べることが増えたという専門家たちがいます。そもそも人間は、本能で他人が持っているものに目が行きやすいという性質を持っているそう。だから、人は自分が持っているものに目を向けるというよりも、他人が持っているものに意識を向けて、失敗しないように行動しがちです。そこにSNSが加わると話はかなりやっかいに。自分が幸せかどうか、何を買えばいいかを悩んだときに、ほかの人はどうしているんだろうとなったときに、最近は検索の手軽さからSNSにその解を求めてしまいがち。するとそこには楽しそうな投稿がたくさん! どれもこれもキラキラして見えて、いちいち劣等感を抱いたり、憧れを抱いたりということが起こるわけです。

 

こんなエビデンスもあります。オーストラリアのインスブルック大学の研究で、123人のフェイスブックユーザーを対象にした研究で、比較型のフェイスブックに時間を費やす人は気分が落ち込みやすいということがわかりました。ネットに費やす時間が長い分には気分の落ち込みは見られなかったけれど、他人と比較する時間が増えれば増えるほどメンタルが落ち込みやすくなるそう。つまり、コミュニケーションや連絡をとる以外のSNSに時間を割くほど幸福度が下がるということなのです。

 

―幸福度は人と比較をしないとぐんと上がるー

 

不幸への一歩は他人との比較です。誰かと比べて、それに負けまいと本当なら必要としないものを欲しがったりするわけです。自分の持っている幸せを認識し、競争から降りること。その分自分の良さを最大限に引き出すために時間を使うこと。これこそが幸せになれる近道だったりします。

 

骨格診断メソッドの話に戻りましょう。3つの骨格タイプについて見ても、それぞれ魅力的なところがあります。比較癖がある人は自分の骨格タイプがわかってもほかの骨格タイプの人と自分を比べたり、中には自分の体の特徴を一切見ずに偽りの骨格タイプになりきってしまう。何度も繰り返してお伝えしますが、こういう行動は不幸を呼びます。自分を受け入れることができた人から理想の自分に近づけるということはこちらのコラム連載の第24回でも書かせて頂きました。まずは現在の自分がどうかを知ること。自分の本当の体の特徴を知ること。それがスタート地点だし、そこから目を背けて、ないものねだりばかりをしていては、目標を達成するまでの道のりはかなり遠いでしょう。自分に満足するためには、まずは他者比較という不幸の芽が生まれ続けるサイクルを断ち切らなくてはなりません。冒頭でも触れましたが、私は骨格診断メソッドはそれに一役買うと信じています。骨格タイプを知るプロセスは、自分の体と向き合うきっかけになります。そうして自分について知った先には、似合う服やヘアメイクだけでなく、自分を素敵に演出する方法のあれやこれやを手に入れられます。基本を知ったら、応用まで効くようになるのはもうすぐそこ。自由自在にお洒落をし、本来は着こなすのが難しいとされているアイテムまでも自分らしく、スタイルよく着こなせるなんて、ストレスフリー! ということで、人と比べるという呪いから一刻も早く解き放たれましょう。誰かとの比較ではなく自分との比較。自分にフォーカスすれば幸せになりやすいことは間違いありません。より多くの人が骨格診断メソッドを通して自分の良さに気づいてもらえますように。SNSに惑わされまいと自分自身にも言い聞かせる今日このごろです。

 

私のまわりの心ゆたかな人たちは、SNSを断っている人が多いんです。私自身はそうはいかないので、デジタルデバイスから離れる時間をより多くもつ努力を。最近よくやっているのは、湯船に好きな香りの入浴剤を入れ、キャンドルの灯りだけで半身浴をするというもの。心身ともに深くリラックスできておすすめですよ。

 

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棚田トモコ

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。