こんなことになるなんて、誰が予想していたでしょうか。4カ月前には想像もしなかった、マスク姿の人々で溢れる日本の風景。いいえ、5月、とくにゴールデンウィークの自粛期間は、STAY HOME週間ということもあり、いつもならまっすぐ歩きたくても歩けない渋谷のスクランブル交差点も、観光客やビジネスマンなど、さまざまな人々で混み合う、新宿駅の南口にもほとんど人がいない…そんな情景ももはや見慣れたものに。タピオカを持った女子たちがいない原宿の竹下通りには、明治神宮から来たと思われるカラスが我が物顔で低空飛行し、いつか観た気がする映画の世界がそこに。物語や歴史の教科書に載っていた史実が、まさに令和の今、目の前で起きていて、私たちの日常生活はガラリと変わりました。そう、私たちは変化を強いられています。

 

  2020年が始まって早々。お正月までのゆったりとした空気が幻だったかのように、バタバタと撮影がはじまり、急な打ち合わせが続々と入り…といつも通りな一月。ここ数年、参加するのを楽しみにしている“開運ディナーショー”というイベントでのことです。この会は、主にヘアメイクアップアーティストや美容関係者が所属している事務所が主催していて、毎年、年末や年明けあたりにマスコミ業界や化粧品会社などの関係者を招いて、風水から見たその年の傾向と対策などを教えてもらいながら素敵な空間で食事を楽しむというもの。教えてくれるのは、雑誌・FIGAROでエディターとしても活躍されている、占いエディターの青木良文さんです。

 少女の頃、占い情報誌『My Birthday』(実業之日本社)を愛読していた私。“マイバ”(私の界隈では皆そう読んでいた)には、1カ月の毎日の運勢が掲載されていて、次の日の運勢をチェックしては、ラッキーカラーやアイテムをコーディネートに取りいれたものです。ちなみに、おまじないもたくさん紹介されていて、クラスで席替えがあるときは、好きなあの子の隣の席になれるおまじないをしたりも。そんな甘酸っぱくて、少女時代だからこそ微笑ましい、テヘペロなことも実践しました。ちなみにけっこう効果があった記憶あり!そんな純粋無垢な心は忘れてしまったけれど、大人になった今でも占いや風水は少しだけ気にしてしまいます。だから私は、そのイベントをここ数年楽しみにしていて、そこで聞く話しには興味津々。毎年、たくさんの有益な情報を聞くことができてすごく楽しいので、いつもメモは必須。でも書き留めるべきことが多くて、書く場所がなくなってしまうので、今年は銀座の伊東屋で買ったレトロ風味なデザインのノートを持参して参加しました。青木さんが教えてくれる2020年の傾向や東洋の占術から生み出された「火」「風」「金」「水」「土」「木」の6つのエレメントの今年の運勢についてなどなど、とにかく青木さんのお話を出来る限り、そして大きな文字で書き留めました。(ちなみに、携帯の録音機能に全部録ったけど、それを聞き返すほどのマメさは持ち合わせていません。)

 コロナウィルスが拡がりはじめ、東京オリンピックが正式に延期になったときは震え上がりました。だって、イベントの導入部分で青木さんとMCの方が、「2019年に色々な占い師の方が“オリンピック”が東京でやっている情景が浮かんで来ないと言っているけど…」「そうそう、見えない何かでオリンピックが開催されないんですってね」なんていう話しをしていたことを思い出したから。「いやいや、何言っているんですか、これだけ準備しているオリンピック、やるに決まっているじゃないですか」なんて思っていたのだけど…。

 さて、ここまで長くなりましたが、とにかく、怖くないですか? “オリンピックが目に見えない何かで開催されない”という占い師の方が言ったことがドンピシャで当たっているわけです。だから、今回のコラムでは今年の開運ディナーショーで教わった2020年の運気についてお伝えしようと思います。

 

 2020年は西洋占いにしても、東洋占いにしても、干支にしても、とにかくはじまりの年なのだとか。わかりやすい所で言うと、今年の干支はねずみ年。これは干支のはじまりにあたりますね。これは日本に限ってですが、令和になってはじめてのお正月で、同じく“はじまり”の年。そして、西洋占いの観点で見ると、今年は240年に渡った“地”の時代が“風”の時代へと変化する、“ミューテーション”と呼ばれる変換点なのだとか。つまりこちらも新しい時代の始まりなわけです。ちなみに、これまでの“地”の時代は、物質的な豊かさを求めて、目に見えるものを建設していくというイメージだそう。たしかに、この240年の間、世界は急速に近代化し、産業革命を経て、大きな発展を遂げましたよね。でもこれからの“風”の時代は、これまでとは違って、知性や情報が重視されるように。最近話題のAIはその象徴なのだとか。今年は、Wi-Fiなどの通信技術もますます進化するはず…という占い師の方も。たしかに、コロナウィルスの影響でリモートワークが増えましたね。それができるのは、インターネットがあるからこそ。これらのIT革命やSNSなどの拡大って、風の時代っぽいですよね。会社に所属していない人、たとえばYouTuber やインスタグラマーなど、個人の活躍が目立つというのも風の時代ならではなのでしょう。

 どうやらこれまでの価値観がガラリと変わるのが2020年の特徴です。変換の年だからこそ、この1年をいかに過ごすかで今後の10年が決まるのだとか。風の時代はとくに、目に見えないことに力を入れることが大切なんですって。つまり、見た目よりも“印象”や“気持ち”が大事だということ。そういう目に見えないものの力を底上げすることが開運につながるのだとか。では印象力を上げるためにはどうしましょう? いい香りをまとったり、人の目には触れられないもの、たとえば身につけるランジェリーを格上げさせたり。スキンケアやヘアケアにより力を入れるのも効果的なのだとか。それならば、骨格に似合うものを身につけて、美人度を上げたりするのも得策でしょう。そう、今年は自分改革が絶対に必要みたい。骨格診断にパーソナルカラー診断などなどのメソッドに頼って、自分に向き合い、美人印象をぐんと上げるのも手ですね。

あっという間に今年も折り半分になりそう。きれいになるための知識を少しずつでも積み重ねて、印象美人、雰囲気美人を叶えましょう!

香りは風に乗って香るということから、香水をつけることはラッキーアクション。しかも一つの香りに固執せずに、気分やTPOを意識して、異なる香りをまとうのが正解だそう。香りに変化がないと新しい縁も来ないんですって。

 

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棚田朋子

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。