みなさんは、2024年がいわゆる「風の時代」の本格的な始まりであることをご存知ですか。風の時代というのは、西洋占術における4つの要素である“火・水・風・地”のひとつ、“風”のエレメントが支配する時代のことです。2020年に風の時代に突入して4年経ちます。こちらのコラムのVol.5でその内容に触れさせて頂いていますが、それまでの地の時代ならではのいい大学に行き、いい会社に入り、家族をつくり、家をつくるというような“所有”に置かれていた価値が、風の時代に入ったことであれよあれよと崩れたことを実感されている方もいらっしゃるのでは? これからは情報やコミュニケーションなど目に見えないものにこそ価値が置かれる時代です。今まで以上にインターネットは欠かせなくなり、会社の場所にとらわれず好きな場所で働き、いくつもの肩書を持つことが当たり前になっていきます。大きな企業に就職することが安泰とされていたこれまでとは異なり、“個人”に重きが置かれることも風の時代のポイント。これまで以上に型にとらわれない働き方が主流になって、会社員でも個性を活かせた人こそが成功していける時代と言われています。
つまりは“多様性”が大切だということなのですが、この4年間で聞き飽きたくらい耳にしていますよね、この言葉。色々な場面で「ほら、多様性の時代だから」と一言で片付けている人たちを私もたくさん見てきました。多様性とワガママのボーダーラインって正直難しい…なんて思っていた最近、さまざまなメディアでご活躍する占い師の先生にお話を伺う機会がありました。その中でなるほどと思ったことがあるのでみなさんにもシェアさせて頂ければと思います。西洋占術でも東洋占術でも2020年は変化の年。だからこそここ数年であって当たり前だと思っていたことがあっという間になくなったり、世の中の状況が変わって行ったことをみなさんも目にしてきたかと思います。2024年はこの4年間に壊れてしまったものを浄化させて、新しいサイクルを始める年なのだとか。今は時代の曲がり角の真っ只中で、それこそ“多様性”の真の在り方もこれから数十年かけて洗練されていくそうです。つまり、なんでもかんでも“多様性”で片付けられなくなっていくということ。それを聞いて、それなりに我慢や忍耐は必要と思ってしまっている私は少し安心しました。
とはいえこの先も前例のない中をいかに生きるかを考えないといけないことには変わりありません。その中で占いの先生はもちろん、メディア研究者の方も仰っていたことがあります。それは“フェイク情報”に騙されない検証能力を鍛えることの大切さ。最近ではAIで作りあげられたフェイクニュースを見極める必要性も出てきました。そして骨格診断もAIで診断できるようになってきています。AIが提示するそれには真実もあるけれど、偽物もあったりします。だからこそ情報はあくまで参考程度に。決して振り回されないこと。
私は骨格診断の活用方法もそうであって欲しいと思っています。みんな違ってみんないい、憧れの誰かではなく、自分史上最大の自分に出会うためのメソッド。3タイプに分けつつも、細部はちょこちょこ色々な特徴が混ざっているのが人間です。ストレートタイプであってもウェーブタイプの要素がある人がいたり、ナチュラルタイプであってもストレートタイプの要素があったり。ウェーブタイプだって一見するとナチュラルタイプっぽい人がいるもの。そういうことがあるから、AIだけでは一概に判断できないことがあると思うのです。基本を知っておくことは大前提ではあるけれど、そこに縛れることで魅力が半減されてしまうことだってあります。診断はあくまで指針にしてこそ、その便利さが発揮されるものです。最後は自分の目で似合うもの、着るものを見極める。骨格タイプを知ったその後も何がより自分にいいのかをあれこれをひとつずつ検証するできる人こそが最高の自分に出会えると思うのです。
生活に欠かせない携帯。“スマホ風水”というものもあって、部屋や場所にも運気があるように、毎日見ているスマートフォンにも運気があるそう。運気というのは循環が大切だそうで、スマホの中の必要のないネガティブな情報やメッセージなどは削除した方がいいそう。もちろん、画面が割れているのもナンセンスとのことなので、私もスマホ内の情報を整理して、画面も綺麗に保とうと思います。
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棚田トモコ
神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟
光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。
二神弓子/丸田久美子/
森本のり子/寺尾智子
2017年1月18日初版発行