皆さんは何のために骨格診断メソッドを活用していますか。 似合う服がわからないから？ 自分史上最高の自分に出会うため？ 痩せて見せたいから？ 何にしても、自分を素敵に演出したいということには変わりないでしょう。では“素敵”とは何でしょう。私はそれは“清潔感”であると思うのです。

　いつだったか、美容業界を牽引する美容ジャーナリストの方がコラムにこんなことを書いていらっしゃいました。「人は清らかなものに惹かれる」と。正確な言い回しまでは覚えていないけれど、そういう風なことが書かれていて、なるほどと納得した覚えがあります。人は清らか、つまりは清潔感あふれるものに惹かれるし、それを見ることで理屈抜きに幸せな気持ちになると。

 

たしかに。目に力を宿し、まっさらな制服を着て、ヘアスタイルをピシッと整えている新入生や新入社員はキラキラと眩しいし、肌にも髪にも粗が見えず、艶が宿っている人はみずみずしさで溢れていて、ずっと見ていられる。というか、つい見入ってしまうというのが正しいかもしれない。その昔取材をさせて頂いた、大学生の就職面接を担当する方は、「肌が綺麗な人というのは、日々の暮らしもきちんとして見える」とおっしゃっていた。色々思い出しながら答え合わせをしてみるけれど、“清潔感”は人を魅了すると私も思います。

 

　骨格診断メソッドはその人の生まれ持った要素を存分に活かすもので、その活かし方というのは各骨格タイプで違うけれど、清潔感というのは美しくいたい人全ての方に必要な要素。それは社会生活を送る上でも大切なエチケットだけれど、年齢を重ねるとどうやらこの“清潔感”が保てなくなってしまうようです。理由はとっても単純、体力が落ちるから。そもそも、清潔であるためにはそれなりに自分をケアする必要があります。入浴をして体を清潔に維持するのは大前提。けれど、例えば高齢者はこの入浴にひと苦労。個人差はあれど、年齢を重ねて足腰の筋力やバランス感覚が衰えるから、足を滑らせたら大怪我に繋がるし、寒い時期に急に熱い湯船に入ろうものなら、血圧が急上昇して体にショックを与えてしまうヒートショック現象に陥って、心疾患などの重篤な状況を引き起こしてしまったりするそう。つまり、体力があるときは普通にできていることが普通にできなくなっていくわけです。もしかしたら、高齢者だけではなく、筋力がガクンと落ちたら基本的なことが億劫になるように思います。入浴はもちろん、髪の毛を整えることも辛い。だって腕や背中の筋肉弱っていたら腕を上げるのもしんどいのだから。こんな風に、体力や筋力がなければ、“綺麗”とは程遠くなるものです。結果、私が行き着いたのは、美しくいるためには健康であることが最も大切であるということです。

　そもそも骨格診断メソッドを活用しようと思えるのは元気であることの証拠。体力があって、健康でなければ自分を良く見せたいなんていう向上心は湧き上がってきません。ぷつっと出来た吹き出物が気になるのも、目の下のクマをコンシーラーで隠したり、ピンピンとケバ立つアホ毛を平にしようとシューっと全力でケープを吹きかけるのだって、元気があるからです。アントニオ猪木さんも言っていましたよね。「元気があれば何でもできる」と。本当にそうだと、大きくうなづくばかりです。

 

　そもそも年齢を重ねるほどに清潔感は失われます。肌からも髪からも体型からも。もっと具体的にお伝えすれば、肌は毛穴が目立つようになって、若い頃はキュッと上向きだった肌は弾力がなくなり、輪郭が緩みます。髪は白髪や薄毛になる他に髪自体に艶やハリがなくなり、パサつき出す。ちなみに、骨格タイプナチュラルは無造作がサマになるけれど、エイジングサインを放っておくのとはまた別の話。ラフさをあえて演出するのと何もしないのは全然違うことです。体型に関しては、筋肉トレーニングをしなければ、基礎代謝量が減って、太りやすく。体にメリハリがなくなっていくし、もし太らなくても若い頃のパンッとしたハリは感じられず、やつれた感じが目立つように。ちなみに肌や髪などに栄養を運ぶのは血管なので、血管年齢を若返らせる努力も必要です。専門家の先生のお話を伺った結果、それは適度な運動とクリーンな食事、睡眠、ストレスケアでかなり改善されるとのこと。ということで、みなさん、骨格診断メソッドを存分に活用し、長くおしゃれを楽しむためにも体力をつけ、健康でいる努力をしましょう。元気があれば、お洒落がしたくなるし、お洒落をしたら出かけたくなったり、誰かに会いたくなる。誰かに会えば新しい発見や感情が出て、もっと世界を知りたくなる。そんな好循環が生まれるから。美しくなるための骨格診断も健康な体があってのものだと改めて思う最近です。

 

健康になるためのあれこれを楽しく教えてくれる、なかやまきんに君が大好きです。ここ数年、毎日レベルで彼のYouTubeを見ながら健康になるための情報を入手しています。元気になれるし、とってもおすすめですよ！

 

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棚田トモコ

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会（ICBI）にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。FacebookTwitterEmail共有