例年よりも暑い暑い暑―い夏を長く過ごした気もするけれど、11月は雨が降るたびに冷え込みをばっちり感じ、気がつけばスーパーで鏡餅を見かけるように。ちなみにこの原稿を書いている今、クリスマスも来ていません。

 

ということで、みなさま、2023年が終わります。どんな一年でしたか。この時期は、多くのファッション雑誌で、星の動きや風水から2024年の傾向について書かれた記事を目にします。私も特段スピリチュアルなことを信じている訳ではないのに、その類のものが掲載されていると知るとついつい読み込んでしまうし、むしろ毎年のちょっとした楽しみだったりします。今年も占い師の先生たちがこの一年の総まとめと、来年の傾向と対策を教えてくださいました。

 

まず星占いの観点から見ると、2023年は2024年の本格的な風の時代に向けての移行期の総仕上げとなるような年だったそうで、土の時代の官僚的で支配的な動きが断末魔のパワーを発揮し、実にカオス的な年だったと言います。生き方を変えようとしたのにうまくいかなかったり、古いシステムに逆戻りせざるおえないということが多かったのはこれが大きな要因なのだそう。

 

そもそも、2020年の12月に風のエレメントである水瓶座で木星と土星が重なるグレート・コンジャクションが起きたことから、人類がかつて経験したこのない新しい世界がやってくると言われていました。(この件に関しては、こちらのコラムの第回目で詳しく書かせて頂いたので、興味がある方はぜひ読んでみてください)2024年は“風の時代”がいよいよ本格化し、今まで信じられていた「忍耐は美徳」という考え方や「世間体」という概念はフェイドアウトし、お金があれば不安が解消するという生き方が虚しいということがより顕著になるそう。お金はあくまで人生を楽しむためのツールであるということが再認識され、それに執着したり、心身に支障を来たしてまで手にいれるものではないということをみんなが自然に気づくように。こうして、人が本当に満たされるためには、心や愛のあり方によって決まるという真実がますます浮き彫りになっていくのだとか。振り返ってみてください。この傾向って、ここ3年でわかりやすくなってきたように思いませんか。以前よりも「あのこが持っているモノと同じモノが欲しい!」 ということがぐっと減り、身にまとう服は憧れのあの子と同じモノではなく、自分に似合うものが求められるようになりました。骨格診断メソッドをはじめとする“診断もの”が多くの人に広まったのは、このような流れがあったことも一因だと思っています。

 

また、風水から見てもここ数年は遷移期と呼ばれ、2〜3000年に一度と言われる、大きな時代の節目だそう。李家幽竹先生によると、来年は「成長」や「発展」を司る“木”の気の年で、自分を成長させていくことがあらゆる運気を育むそう。つまり、世の中の価値観や環境が変わるので、私たちもその波に乗るべく、新時代に相応しい自分に生まれ変わった方がいいということ。さらに華麗に時代の波を乗りこなすには、積極的に動くことが大事で、ファッションは動きを重視したスタイルをおすすめされていました。そこから紐づく、ラッキーアイテムとしてピックアップされていたのが“足さばきのいい服”です。

 

前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからが本題です。“足さばきがいい=動きやすい”というわけですが、これはIシルエットのスカートが大好きな骨格タイプストレートの私にとっては死活問題です。なぜなら、縦に長いラインを描くこのアイテムは歩幅を狭めるようなデザインのものが多いからです。ちなみに、ウェーブタイプの方もナチュラルタイプの方も他人事ではありません。Iシルエットのボトムスは丈や生地によっては、どの骨格タイプにも似合うもの。大人っぽく仕上げたい日や色香を纏い時に頼りたいアイテムです。新しく購入するなら、ぜひ裾にスリットが入ったようなデザインを。左右どちらかにすっと縦に切り込みがあるだけで、大股歩きだってお手のもの。ウェーブタイプの方であれば、歩幅を制限しないくらい伸縮性のある生地も味方になりますよね。行動すればするほど運気を大きく育むことができるというのだから、各骨格タイプそれぞれが得意な定番のボトムスもいかに軽快に動けるかという視点を持ってクローゼットを見直してみると、スタイルアップはもちろん、いい気を呼べるはずです。ということで、このコラムを読んでくださっている皆様の新しい年も有意義で素晴らしい一年になりますように。

 

 

HAPPYな言葉で溢れていて、常に前向きな気持ちになれると出版界でも話題の一冊、モデルのアンミカさんの『ポジティブ手帳2024年』を購入しました。風水の「木」の年は、「言霊」がいつも以上に力を持つそう。携帯でスケジュール管理をする私もページをめくりながら早速元気をもらっています。二十四節気に応じた養成法の観点からその時期に陥りやすい不調を食や過ごし方などで整える方法も書いてあったりと情報量が多いので、手帳として使わなくとも、読み物としても楽しめますよ。

 

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棚田トモコ

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。