みなさん! NHKで毎週火曜日、2230分から放送されている『プロフェッショナル 仕事の流儀』をご存知ですか? 私は大好きなので、ほぼ毎週観ています。ちなみに1116日の放送ではスタイリストの大草直子さんに密着していました。ちなみに大草さんは私が尊敬している女性の一人です。そんな大草さんが先日、新たに雑誌を出されました。

 

「自分を好きになること、
考えることー。

どんな人もおしゃれになれる」

 

1028日に創刊された、『AMARC magazine』の表紙に書いてあるメッセージです。ちなみにこれは、大草さんが主催されているウェブメディア、AMARC(アマーク)の一部として発刊されたもので、ファッションの勉強になるのはもちろん、写真のひとつひとつが素敵で、インテリアとして飾ってもサマになる一冊。私は代官山の蔦屋限定の表紙バージョンを購入させて頂きましたが、Amazonで購入できるほうもスタイリッシュなモノクロのデザインで写真が素敵! 書いている今もあの写真が脳裏にチラチラするので、そちらも手に入れたいと思っております。とまあ、とにかく素敵な雑誌なので気になる方はぜひチェックしてみてください。その中で、“いかに考えてスタイリングをするか”の大切さをとうとうと説いてくださっています。先日のプロフェッショナルの放送のなかでもこうおっしゃっていました。

 

「(オシャレは)センスじゃない」

「日々服を着ているわけだから10年前の自分よりも絶対に上達していたい。願わくは、死ぬ時が一番お洒落でいたい。だってそうじゃない? ずっと練習しているわけだから。

練習すればするほど絶対うまくなれる。だから救いがありません?」

 

 

とくにこの言葉が私の心に残っています。私がこの先書きたいことにふんわりと気づいた方もいらっしゃるかもしれません。そう、大草さんがおっしゃっていることって、なんだか骨格診断の在り方にリンクしちゃいませんか? もちろん大草さんは、ご自身が築き上げたメソッドを散りばめて、スタイリングを提案されます。そのコーディネートは、着る人の長所を活かして、その人の苦手なところはカモフラージュし、着る人が引き立つスタイリングをされます。施されるテクニックの数々はどれも腑に落ちるものばかりで取り入れやすい! だから人気なのでしょう。お洒落な着こなしに必要なのはセンスだけじゃないと私も思います。もちろんセンスがある方のことは心から尊敬しているし、羨ましいとも思います。でも、“考えた着こなし”をすることでしか見えてこないものがあると確信しています。

 

 

さて、骨格診断メソッドについて考えてみましょう。みなさんご存知の通り、これにはたくさんのルールはあるけれど、少しずつでも実践していけばそれこそ1年後、勘のいい方はもっと早くお洒落もスタイルアップもさらりと両立できるようになります。そしてその知識は永遠の財産。知れば知るほど自分に似合うものがわかり、熟知すればルールだけにとらわれず、“似合う”も“着たい”も叶えられるように。それができるようになったら、お洒落はもっともっと楽しくなるはずです。けれど、私が考える“骨格診断”のゴールはそこではありません。こちらのコラムにも何度か書かせて頂いたことがありますが、私は骨格診断とは自分のいいところを知るきっかけになると思っています。隣のあの子と比べなくていい、自分だけに似合うお洒落、自分だからこそ着こなせるスタイリング。骨格診断は自分の体に向きうきっかけになるからこそ、それを知り、実践することで自分の良さがわかります。自分の良さを知ること、それを発揮すること、楽しむこと。これこそが前向きに生きていける方法だと思います。私の尊敬するもう一人の女性、脚本家の向田邦子さんもこうおっしゃっていました。

 

「みなが Gパンをはこうと、ひげをのばそうと、つけまつげをつけようと、自分に似合わないものは絶対に拒否する―そしてだんだんみているうちに美しいなと感じさせるひとを、私はいまさがしているのです。」(「忘れ得ぬ顔」『女の人差し指』)

 

自分と日々向き合うこと、それこそが幸せに生きる方法なのだと思うのです。そしてそのきっかけは骨格診断がくれると心から信じています。みなさん、今日も自分に似合う着こなしで一日を過ごしましょう。その積み重ねが素敵な女性に近づく秘訣だと思うから。

大草直子さんが先日創刊された雑誌・『AMARC』(左)と脚本やエッセイ、小説だけでなく着こなしやライフスタイルまで注目されていた向田邦子さんの20代から50代までの着こなしを紹介している本『向田邦子 おしゃれの流儀』(新潮社)(右)どちらも何度も読み返したい本です。

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棚田朋子

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。