“ニューノーマル”な生活にもすっかり慣れたここ最近。ファッションやメイク、楽しめていますか?

 先日、アラウンド30歳の働く女性たちに話を聞く機会がありました。婚活をしている人、ファッションが好きな人、メイクをするのが至福のとき…という人など。色々なタイプの方々がいらっしゃるけれど、皆さん、きれいにすることが好きな人達。けれど、そんな彼女たちも外出自粛を強いられ、リモートワークも多くなったことで、ファッションやメイクをすることの楽しさを忘れてしまったり、すっぴんでいることに慣れてしまって、着飾ることやメイクすることが億劫になってしまったのだとか。これまで習慣でやっていたもの、ずっと好きだったことも一度“楽すること”を覚えてしまうと、そっち側に簡単に流されてしまうのは、人の本質なのかも。ちょっと前までは、“オンラインミーティング”のために画面映えするトップスを着て、フルメイクではなくても、口紅だけはほどこして、ピアスをするというようなリモートワークならではのお洒落をする人が多くいたけれど、最近は、すっぴんにマスクをして参加したり、もはや画面をオフにして参加する人も多くなっているそう。彼女たちだけでなく、世間がこの状況に慣れきっていて、とにかく、“頑張ること”に疲れてしまっているようです。

 

 時を同じくして、活躍中の美容賢者に“マスクありきの今、メイクをする意味”についてインタビューをする機会を頂きました。7人の賢者たちに同じ質問をしたのですが、共通して返ってきた答えは“メイクをすると、人生がプラスに動く”ということ。ある方はこう言いました。「コロナ禍の今でも、マスクをとる必要がある場面はたびたびあります。たとえば、外で食事をするとき。マスクをはずしたときにメイクをしていなかったら、どこか自信を持てずに伏し目がちになってしまうもの。けれど、きちんとメイクをし、自分が納得のいく服を着ていたら、チャンスを掴み取れるかもしれない。もしかしたら、隣に座った誰かが運命の人の可能性だってあるかも!」 また別の賢者はこう言いました。「鏡に映る自分の顔をふと見たとき、その顔が疲れていたり、自分的にベストな状態ではないコンディションだったら、それだけでテンションが落ちる。でも逆に顔の血色が良かったり、いつもよりなぜか顔が小さく見えたり、目が大きく見えたりするだけでも、気分が良くなる」と。どの意見も大きくうなずくことばかり。女性はちょっとしたことでご機嫌になれるし、簡単に幸せになれるのだと思う。その日の自分を好きになれたら、人に優しくできて、人から好かれもする。そういうポジティブなスパイラルがメイクはもちろん、似合う服、自信を持てる服、気分が上がるなにかを身につけることで生まれるものだと私も思うのです。
 
 私はTPOに合わせたファッションを身にまとうことやメイクをすることは、「ちゃんとしていますよ」ということを表現するひとつの手段だと思っていますが、コロナの影響で自粛が強いられた今、それらは自分自身を大切にしてあげる方法でもあると感じています。自分を繕うから社会と接することができて、誰かと向き合うことができる。もっというと、自分に似合うもの、着たいものを追求していくことで今の自分自身を知ることができるというもの。骨格診断メソッドはそのお手伝いができる方法の一つです。「どんなファッションが自分に似合うのかわからない」という方にはそれこそわかりやすい指標になるし、心に潜んでいる「より良くしたい」ゴコロをわかりやすく満たしてくれます。家で過ごす時間がまだまだ多い今こそ、“学びの機会”を多くして、もっとキレイになれる自分に出会うための努力をしたいものです。さあ、自分自身と向き合ってみませんか。そして、自分のためにきれいになりませんか。きっと人生が好転するから。

特別な場所にいかなくても、ときめくアイテムを日常に取り入れています。骨格診断のルールからそれていても、どうしたら自分に似合うようにするかを考えることは、未来の自分への投資みたいなもの。ストレート体型の私は骨格診断のルールだけに頼ると、今季らしいラフさがなくなってしまうので、色や小物で遊びを入れるようにしています。写真はHAPPY感溢れるネオンピンクのジャンヴィトロッシのサンダルとburselfのパールのバッグ。コンサバな服に今季らしい抜け感が。

 

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棚田朋子

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。