コロナウィルスの影響で新しい生活様式を取り入れるようになってからだいぶ経つ。
Go Toキャンペーンもはじまり、以前よりも規制はかなり緩和されてきたけれど、マスクは必須だし、密を防ぐために、カフェや映画館では減席が当たり前。お店にはどこかしらにソーシャルディスタンスを保つための注意書きがばっちり貼られている。そんな日常にすっかり慣れてしまったけれど、未だに出くわす不便なことに戸惑ったり、人と会う機会がぐんと減ったことで無性に寂しさや物足りなさのようなものを感じたりもしている。

 けれど、新しい発見があるのも事実。私の場合だと、リモート打ち合わせも当たり前になってきていて、移動がないだけで、仕事が前よりもちょっと多くできることを実感しているし、けっして広くないおうちのベランダだけれど、テーブルを置いて朝食を食べたり、お茶を飲んだりするって、カフェでブランチするのと同じくらい新鮮で楽しいかも! とウキウキしたり。ポップコーンと炭酸を片手に映画館で観る映画も本当に素晴らしいけれど、自分の部屋で観る映画って見慣れた景色をこんなにも変えてくれるものなのかなんて思ったり新しい価値観やずっと続けていきたい新しい習慣たくさん生まれていますよね。
つい先日過ごしたホテルでの一日にも新しい発見がありました


 
近場で〝非日常〟を味わえるホテルステイは、それはそれは楽しい一日でした。そしてこの日のディナータイムに設けた〝ドレスコード〟がストレート体型の私を悩ませ、結果的にこちらのコラムでお伝えしたい、似合わない服、トレンドではない服をいかに〝似合っている風〟で〝なんかいい感じ〟に仕上げるかを改めて考えるきっかけになりました


 ステイ中に
ディナーへいくとき友人とい服で」という約束を交わしたのですが、いざクローゼットを見てみると、ふさわしい白い服がない! しばらく続いているカジュアルの流行でラフ雰囲気の素材の白はあるけれど、ホテルという場に不釣り合い。なんとか見つけ出したのがハリのある生地のクルーネックのノースリーブの白のワンピース。シルエットはIラインではあるけれど、ワンピースの下側にはフリルがあしらわれています。
ストレート体型の私
が骨格診断と出会う前に手に入れたこちらのワンピース。買ったものの一度も着ていません。骨格タイプに似合っていないというのも理由の一つですが、そもそもオケージョン感たっぷりのデザインなのに、白だから結婚式に着ていけないし、きちんと感が必要なイベントでは汚れを気にして黒やネイビーを着てしまいがち。このワンピースを買ったときの私の心情は、「白は、女子会とかで何かと活躍するから買っておこう」だったと思うのですが、あまりに抜け感がないワンピースだったため、最近のイベントごとでは登場させられなかったわけです。そう、これを着るには今が絶好のタイミング!


 そうとなったら、これをい
かに自分に似合わせ、2020年の秋らしいコーディネートに昇華させるかを考えなくてはいけません。クルーネックデザインのため、ストレート体型の私が着ると首元が詰まった印象に。そこでヘアはタイトにまとめることにしました。それだけで全体がだいぶすっきり。そして、耳元にはやや大きめの白のパールピアスを。そして仕上げに白のファーのバッグを合わせたのでした。それだけでは今年らしく着こなせなかったワンピースが最終的には「それ真似したい!」と褒められたのは、まぎれもなく小物とヘアスタイルとの相乗効果のおかげであると自負しています。


 
ファーのバッグはストレート体型には本来似合わないものですが、コーディネートを考えるときに大切なのは、スタイリングをのっぺりさせないこと、奥行きを出すことです。こうするといわゆる〝ご近所服〟と言われているようなラフな服にも〝なんかお洒落〟という雰囲気が宿るものです。素材の異なる同じ色を合わせていくことで簡単にそれが叶うので、おすすめです。
話しを骨格診断に戻すと、
代表の二神先生のおっしゃる、「似合う〝素材〟であればなんとかなる」というのはまさにこういうことなのだと思いますストレートタイプに似合う、高級感のあるハリのある素材だったからこそ、ドンピシャなデザインでなくても工夫次第で「なんか似合っていて素敵」が叶うのだということを身をもって知ったのでした。
毎年さまざまな流行があって、
骨格診断の教科書にも載っていないようなデザインもたくさんもっと言えば、どの骨格タイプにもハマらない服はびっくりするくらい多いです。でも、自分の骨格タイプを知り、似合うもののベースを知っておけば、似合わないとされているアイテムを着こなす解決の糸口は必ず見つかります。そういった意味でも骨格診断メソッドはすごく役立ちます長らく続くこの事態もファッションの悩みも、知恵や工夫で乗り越えていける気さえした秋はじめでした。

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実は色違いでネイビーも持っているこちらのワンピース。ストレートタイプにはばっちり似合うデザインではないけれど、着こなし力を磨いていろいろなイベントで登場させる気でいっぱいです。

 

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棚田朋子

神奈川県出身。愛称は〝ティナ〟

光文社CLASSY.やJJなどを中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断アナリスト協会(ICBI)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格診断アナリスト〟としても活動中。